映画「赤ずきん」善とか悪とかどっちになるかは覚悟次第

随分前の映画だけど、予告編を見てずっと気になっていた「赤ずきん」

ようやく観ました。

あの「赤ずきん」のお話だけど、もちろんそのまんまなんかじゃない。



冬の森近くの村。狼と村人たち。人の力も及ばず、正体もしれぬ恐ろしい相手に対して、人々ができることとはむしろ人の残酷さが際立つことだったりするのです。

人数も限られ閉ざされた狭い村社会。人々は知らぬふりをしたり、口を閉ざしたりしながら生きているし、それはもしかするとどんな社会でも同じなんだって思ったりしました。


恐ろしげな狼、美しい娘。

この対比は見えるものがそのままなんかじゃなくて、善とされている集団の行動がが必ずしもすべて善でもなく、悪と捉えられているモノの行動が、実は愛からくる誤解だったりするのです。


登場人物のセリフ、行動がしっかり後で伏線として回収されていくのが見事だと思いました。

誰もがみな見た目の通りではないので、ちょっとした目つきなどから「あれ?」って思うことがあるんだけど、わたしは小説も映画も騙されたいタイプなので推理せずに観て、わかった時を楽しみたい。


主役の赤ずきんがなかなかかっこいいのですが、わたしはとにかく脇役が好きなのです。

この作品で一番好きなのは、ヘンリーです。結構いい感じの人なのでぜひ注目してみてほしいなと思います。

それから、もうひとり。神父役のゲイリー・オールドマン! これまた憎たらしいほどに嫌味な感じで素晴らしく光っていました。


映画「赤ずきん」

善ってなんだろう、悪ってなんだろうって思ったら。
そして、自立ってどういうこと買った思ったら、ぜひ! おすすめです。

*さり*

ひとり好きのひとりLIFE

「ひとり」って決して「孤独」じゃない。好きなことを好きなときに好きなように。自分の気持ちに素直に生きる。だから「ひとりって素晴らしくステキ」