ニューヨークひとり旅で絶対行きたい場所がメトロポリタン美術館でした。昔読んだ「クローディアの秘密」という児童書があって、この広大な美術館を舞台にした少女の成長物語(ざっくり過ぎる)。地下のレストランとか西洋絵画の部屋とか出てきて、ああこの場所に行ってみたいと思っていました。
そして、いざメトロポリタン美術館に入ってみると、想像以上の巨大さで一日では回りきれないくらい。まずは受付で日本語のパンフレットを貰い(各国語あるのがやっぱりすごい)、行きたいエリアを確認してひとつずつゆっくり回りました。
2階(だったと思うけど)の西洋絵画の部屋をゆっくり回り、起点となるエントランスに戻ったあとで、次にアジア&日本エリアに向かいたくて、館内案内役のおじいさん(たぶんボランティア)に行き方を聞いたら、めちゃめちゃ親切に教えてくれて「気をつけてね」って手を降って見送られたのに、どこをどう間違ったのか同じ場所をグルグル回ることになってしまったんです。館内迷子。
館内図を見ながら左折右折を繰り返しているのに、さっき通った中世西洋甲冑の間に戻っちゃう。
広い廊下上の細長い部屋の左右にズラッと居並ぶ甲冑騎士たち。
高い台の上から見下されて結構怖いんですよ。なんか今にも動き出しそうだし。もうどこをどうやって出たらいいのかわからず、ほとんど泣きそうになりました。
3回くらい甲冑の間を通ったあとで、奇跡的に別の廊下に出たら、さっきの案内のおじいさんにばったり! おじいさんは驚いた顔をして「ユー! アゲイン?」って言いながら、あの手を広げて呆れるポーズをしてました、ほんとにあれやるんですね、生で見た。
それから、もういちど懇切丁寧にジャパニーズエリアへの行き方を教えてもらって、やっと到達しましたっけ。
ニューヨークひとり旅のひとり美術館の思い出は、抜け出せなかった中世西洋甲冑の間と、迷子の日本人に優しかった「アゲイン?」のおじいさんです。
ひとり美術館は自分のペースで回れるからほんとステキ
読んでくださってありがとうございました
*さり*
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