だって白が好きだから

基本的にひとりでいることが好きなので、大勢人が集まる場所がめちゃめちゃ苦手。

クリスマスとか誕生日とかパーティに誘われると、もう行く前からズーンと気が重くなってしまうんですが、それでも社会的なおつきあい上で断れない場合はそれなりにちゃんと参加します。

パーティが始まる前から会場にいると、間が持たなくて落ち着かないので、ちょっとだけ遅れていってすでに盛り上がっている会場の隅っこの方でぼんやりしていることが多かったです。


以前、友人の主催でワイン好きが集まるパーティに人数合わせでどうしてもと誘われたことがあります。それぞれが自分のおすすめワインとおつまみを持ち寄って、互いに飲み比べするって趣向だったのですが、わたしワイン苦手なんですよ。飲めるけど頭が痛くなっちゃうタイプ。それでも、友人に頼まれたので、行く前に酒屋さんによって苦手でも飲めそうなワインを買って持っていきました。


友人宅に到着すると、既にワイワイとにぎやかでどれが美味しいかと盛り上がっているところでした。

テーブル上にはずらっとワインボトルが並んでいて、それが見事にヘビーな赤ワイン。

まあ、そうですよね、その時参加していたワイン好きの人に言わせると、ズシッと重たい赤ワインが至高なのだとか?




そこで困りました。わたしワインの中でも特に赤ワインのあの渋さと、飲んだ時に上顎にザラザラと膜が張るような感じがめちゃめちゃ苦手だったんです。

だから、わたしが酒屋さんと相談して持参したのは、超初心者用の白ワイン。さらっとスッキリしていて飲みやすいですよとおすすめされたものでした。そう言って持参した白ワインと、これも同じように酒屋さんにおすすめされたおつまみとしてのイチゴとマンゴーなどのフルーツを提供しました。

その時の他の人の呆れた雰囲気って言ったらなかったですね。


えー、白ワインなの? って感じ(笑)


結局、その日わたしは居心地のよいテーブルの端っこで、持ってきた白ワインとフルーツを独り占め。他のワイン好きたちが、どの赤が迫力があるかとか、沈殿がどうだとか盛り上がっているのを眺めて楽しみました。


一緒に盛り上がれなくて残念だとか、会話に参加できなくて淋しいとか、仲間はずれのようで辛かったとかそういうの全然ありませんでした。

ここで「きっとみんな赤ワインを持ち寄っているだろうから、わたしも他の人に合わせて赤ワインを持ち寄ったほうがいいんじゃないか」とか「苦手だけど美味しいふりして進められた赤ワインを飲んだほうがいいんじゃないか」とか思っていたら、すっごく居心地悪かっただろうと思います。

けど、そんなふうにも思わなかったんですよね。



だって、白が好きだから


他の人に合わせて、自分を押し殺して苦しい思いをするよりは、たとえパーティ会場で会話に参加できなくても、自分の好きなようにしたほうが絶対しあわせ。


ひとりでいられるようになると、人生が晴れやかになるし、自分の時間が豊かになるように思います。

ひとりを恐れず、ひとりが好きになると、自分のことが好きになれるし

「ひとりでいる」という状態になってはじめて、個人として他者と心地よく関われるようになるって思っています。

ひとり好きのひとりLIFE、それは寂しく悲しい孤独ではなく、自分自身という「個」を尊重することだって思います


読んでくださってありがとうございます

*さり*

ひとり好きのひとりLIFE

「ひとり」って決して「孤独」じゃない。好きなことを好きなときに好きなように。自分の気持ちに素直に生きる。だから「ひとりって素晴らしくステキ」