2021.09.13 14:16置かれた場所で人は役割を果たす 映画「王になった男」人は環境によってその人の持つ個性を大きく果たすことがあるんだなって、いつになく啓発じみたことを真面目に感じてしまった一作です。ストーリーとしてはまさに「王になった男」の話で、暗殺を恐れる王の替え玉として引っ張り込まれた道化の男が、勝手のわからぬ宮廷であたふたしながら徐々に自分が「王」としてできることがあると気づいてしまう物語です。本人の意志と関係なく座らされた王座。そこから見える世界は、宴会の席で道化として暮らしていた今までとは全く違っていて、かつそこから見える世界がどのように自分が生きてきた社会を動かしていたのかを知ってしまうのです。そして替え玉としての彼が残された時間でできることが何だったのか。置かれた場所で果たす役割は、やはりその人の軸となる生き...
2021.06.26 15:32好きなことをするのにおそすぎるなんてことはない/映画「最高の人生の見つけ方」モーガン・フリーマン&ジャック・ニコルソンとにかく主役より脇役の人が好きなんです。音楽のバンドでもボーカルじゃなくて、うつむき加減な感じのベースが気になったりするというへそ曲がりなので、映画でも「え? そんな人いたっけ?」って言われるくらいの脇の脇の脇の人が好き。今日思い出したのは、厳しめ頑固爺からボワッとしたお人好しまで幅広い役を演じているモーガン・フリーマンと、これもまた怪演すさまじいジャック・ニコルソンが、ぶつかり合う素敵な映画「最高の人生の見つけ方」です。どうしてこれがふっと思い出したのかわかりませんが、色々やりたいことを制限されている今だからこそ、ホントは何がしたいのかを考えていたからかなと思ったり思わなかったり。